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September   2003

2003 / 9 / 30 ( tue )
晴れ

 Tシャツ1枚では寒い。朝食をとって、銀座のリクルー
トへ。「じゃらん」の色校正が今日だったので、編集部で
済ませる。
 お昼、青山のユニバーサルミュージックにてモーヴの和
田さんと待ち合わせ。12月3日に出る沖縄インディーズ
のオムニバスアルバム「Clap Hands 2」のプロモーション
会議に出席。これはKEN子さんのプロデュースなのだが、先
日東芝EMIから出た「おおきなわ」も彼女のプロデュースに
よるもの。そこで、レコード会社の枠を越えて一緒にプロ
モーションをしようということで、ユニバーサル、東芝の
スタッフにプロモーション会社のスタッフが集まってのミ
ーティング。プロデューサーが同じとはいえ、ライバル会
社が共同でプロモーションを行なうというのは、かなり珍
しいと思う。
 終了後、和田さんとプロデューサーの末崎さんと近くの
うどん屋で食事をして羽田へ向かう。青山一丁目から浜松
町に直結した大門まで、大江戸線で10分足らずだった。
山手線使うよりこれは便利。
 夕方近くの飛行機で沖縄へ戻る。機中爆睡。
 一銀通りの「シーサーズ」でフライヤーを受け取り、一
旦帰宅後ジョニー宜野湾さんの家へ「Live of Life」のチ
ケットを届ける。
 7月頃に執筆していた「沖縄音楽ディスクカタログ」
(TOKYO-FM出版)が届いていた。CDの紹介本なのだが、民
謡からロックまでが網羅されていて、結構便利な気がする。



2003 / 9 / 29 ( mon )
晴れ

 朝一の飛行機で東京へ。随分涼しかった。
 早稲田のリアルミュージックカンパニーへ。いつもCDの
プレスをお願いしている会社。何度も電話で話している望
月さんは初対面だった。徳間ジャパンから年末にでるコン
ピレーションアルバムの打ち合わせを1時間ほど。
 携帯の留守電に矢野顕子さんのマネージャーの永田さん
からのメッセージ。今度出る矢野さんのライブDVDに、96
年に首里そばでやった「出前コンサート」の映像を使わせ
てもらったとのこと。素直に嬉しい。あのライブは矢野さ
んの出前コンサートの中でも、最少のキャパシティだった
はず、多分。首里そば2階のギャラリーしろまでやったの
だが、60人くらいしかはいれなかったし。DVDが届くのが
楽しみなのだが、その前にハードを手に入れなければ。
 夕方、青山円形劇場へ。今夜は古謝美佐子さんの「いな
ぐどぅし」ライブ。元ネーネーズの宮里奈美子さんと比屋
根幸乃さんに、島袋恵美子さんが加わってのステージ。ゲ
ストで普天間かおりさんが出演した。ライブ後半では、ネ
ーネーズ時代の曲も何曲か聴くことができた。改めてオリ
ジナルのネーネーズのすごさを認識する。
 アンコールでキーボードの佐原さんは桑江知子さん提供
の衣裳をつけて、女装で登場。客席だけでなく舞台上も大
爆笑だった。
 終演後、銀座の居酒屋「いいあんべぇ」に移動しての打
ち上げ。2時過ぎ、東北出身のおかまのお2人と同じタク
クーで新宿へ戻る。車内はこれまで感じたことがないよう
な不思議な雰囲気だった。



2003 / 9 / 27 ( sat )
晴れ

 大島保克「唄会」at ムジカ。大勢のお客さんに来場いた
だく。演奏曲は昨日と随分違った。最後に歌われた「真砂
の道」の三線バージョンは初めてで印象深かった。
 終了後、若狭の「shishiiyu」へ行く。



2003 / 9 / 26 ( fri )
晴れ

 夕方近く、大島保克さんを那覇空港で拾い、波の上の
「だるまそば」経由でコザのモッズへ。ほぼ半年ぶりの沖
縄での唄会。ここしばらく、こんなペースなのだが、すっ
かり楽しみなライブになった。
 ライブの前半は八重山の民謡を中心に。結構マイナーな
曲が多いのだが、ウィットに富んだMCで、客席を引き込ん
でいく。民謡のことを知らなくてもすご〜く入っていきや
すい。浜に行って反物を洗って検品している唄だったり、
婿にとるなら農民がいいという唄だったり…。いかに日常
的なことが唄のモチーフになっているかということを、大
島さんは「ただそれだけの唄でして…」と愛情をこめて紹
介する。「それだけ」のどうということのないシンプルな
表現がいかに難しいかということがわかった上での言葉。
会場はやさしい笑いに包まれて、気持ちが自然に彼の歌へ
と流れていく。
 2部は宮古や沖縄本島の民謡にオリジナルを交えた構成。
最後の曲「流星」が紹介されると、会場からどよめきが起
こった。すっかりこの曲は認知されているらしい。最高の
曲だもんね。



2003 / 9 / 25 ( thu )
晴れ

 FM沖縄へ。東風平朝成さんに会いに行く。音楽出版に関
するご相談。


2003 / 9 / 22 ( mon )
晴れ

 鈴木亜紀さんのライブ最終日。本日はコザのモッズにて。
演奏曲はこんな感じ、といってもわかる人はほとんどいな
いかも。
<1部〜夏編>
1.片浜海岸 2.幸運の女神 3.ハムカツサンド
4.たそがれ 5.午后のトカゲ 6.海がみえるよ
7.ひまわり 8.いちばん暑い日
<2部〜秋編>
1.黒いぶどう 2.痛み 3.? 4.?
5.プレリアお七 6.金色の砂 7.波うつ彼方
8.くらげの二人
<アンコール>
1.月影 2.?

 さまざまに表情を変える歌が面白い。彼女が歌うのを聴
いていると、ピアノがとても自由な楽器に思えてくる。今
日はアコーディオンの良原リエさんの誕生日ということで、
アンコールの時にモッズの喜屋武さんの計らいで、バース
デーケーキが出てくる。何を隠そう今回の沖縄ツアーは、
彼女のバースデー割引で航空券を予約して実現したのだ。
 深夜、名古屋から沖縄に転勤してきた飯田さんと4人で
「宮古そば・愛」へ行く。


2003 / 9 / 20 ( sat )
曇り

 結局、台風15号は、何ごともなかったかのようにどこか
へ行ってしまった。
 夜、浦添のgrooveで鈴木亜紀ライブ。今回は、前半を
「夏」編、後半を「秋」編と色分けして演奏している。
「夏」は、過去に発表した作品を中心に。「秋」は今年出
した「金色の砂」というアルバムの曲を中心にした構成。
新しいアルバムは、彼女の内面の深いところから描かれた
作品が多く、おそらく聴き手も好き嫌いがはっきりとわか
れそうな感じ。でも、好きな人はどうしようもなく好きだ
と感じるはず。grooveというライブハウスの色にもピッタ
リと合っている感じがした。
 終演後、大量の差し入れを、出演者、スタッフ、観客で
完食。



2003 / 9 / 19 ( fri )
曇り時々雨

 どうやら台風は沖縄本島に向かっているようだ。勢力は
強くないようだが…。朝、沖縄行きの飛行機に乗る前の鈴
木亜紀さんから電話が入る。「那覇に降りられないと東京
に戻るそうです」。今日から3本、沖縄でライブなのだ。
 でも、お昼過ぎに無事飛行機は着陸した。今回はアコー
ディオンの良原リエさんも一緒。亜紀さんの沖縄でのライ
ブは3年ぶりぐらい。壺屋の三和荘という安宿に案内して、
そばの金壺食堂へ案内する。
 ザ・ライブ。今日は那覇のムジカで。暴風警報が出てい
てお客さんは少なかった。でも、ライブは素晴らしかった。
「海が見えるよ」という曲が好き。彼女がこの曲を歌い出
すと、鼻の奥がツンとして、思わず下を向いてしまう。
 ライブ後、「でいご食堂」に行く。宿に送った後、急に
暴風雨が激しくなった。



2003 / 9 / 18 ( thu )
晴れ/曇り

 昼過ぎに沖縄へ戻る。明日、台風が直撃するという予報。


2003 / 9 / 17 ( wed )
晴れ

 彼岸も近いので墓参りに行く。昨日からお寺や墓を回っ
ているのだが(不幸があったわけではなく、事務的なこと
で)、すごく落ち着いた気分になれるのが不思議。港の近
くに洒落たアメリカンバーみたいなのが見えたので、タク
シーの運転手に聞くと、村上龍の小説「69」を原作にし
た映画撮影が行なわれているということだった。
 午後、福岡へ移動して、天神のイムズホールへ。畠山美
由紀さんのライブをみる。福岡で2日間公演の初日。満員
だった。じっくりと歌を聴かせてくれるコンサート。この
人の声のある一定のゾーンにくると、背中から突き上げら
れるような気分になる。ど真ん中のストライクゾーンとい
った感じ。ニューアルバムで一番お気に入りの「真夏の湿
原」は、アンコールの一番最後に歌ってくれた。


2003 / 9 / 16 ( tue )
晴れ

 私用で九州の実家へ帰る。(正確には実家のある街へ帰
る)夜、「地球屋」へ寄ってみたが、南の島でスタッフ研
修ということでクローズ。うらやましい。



2003 / 9 / 15 ( mon )
晴れ

 昼過ぎ、那覇へ出る。前島アートセンター1階のカフェ
で、サーカスの4人のインタビュー。今年で25周年なの
だそうだ。別れ際、ベスト盤のクレジットに矢野顕子さん
のマネージャーの名前があったことを訪ねると、最近は一
緒に仕事をすることが増えているのだそうだ。
 夕方、タワーレコードでハシケンのインストアライブを
聴く。30人ほどの観客。
 その後、OPA2階のピエトロでハシケンのインタビュー。
新作「赤い実」について聞く。ものすごく丁寧に作られた
アルバムという印象。ライブとプリプロダクションを繰り
返しながら練り上げていったとのこと。もう丸2年沖縄で
歌っていないのだから、是非年内にライブをやりましょう
と別れる。




2003 / 9 / 14 ( sun )
晴れ

 朝から原稿。
 夕方、春風堂という劇団の「時計」という芝居をみに、
パレット市民劇場へ。明治から現代に至る、家族の群像劇。
感じるところが多く、個人的にはとてもいい芝居だった。
でも、お客さんが少なかった。芝居の宣伝はつくづく難し
い。


2003 / 9 / 11 ( thu )


 同時多発テロから丸2年。今日のBGMは「ライジング」。




2003 / 9 / 10 ( wed )


 12月リリース。2枚同時。内容はおまかせ。新たなコ
ンピレーションアルバムの話をいただく。あらゆるところ
でコンピレーションを乱発し過ぎという声も聞くが、まだ
広く紹介されていないアーティストは多いので、いい機会
だ。出してくれるというのだから、乗っかるべきだなのだ
と思う。



2003 / 9 / 8 ( mon )


 午後9時頃には眠たくなる。時差ボケが今頃出てきたみ
たい。我慢して「ER」をみる。マーク・グリーン死去。個
人的な気分としては、昔「太陽にほえろ」で、マカロニやジーパンが殉職したのににている、かな。





2003 / 9 / 6 ( sat )
晴れ

 取材。恩納村の海でカヤックを漕ぐ。楽し〜。


2003 / 9 / 5 ( fri )
晴れ

 朝から終日取材。


2003 / 9 / 4 ( thu )
晴れ

 今日からじゃらんの取材。パレットくもじに集合して、
東村の体験民宿島ぞうりへ。おばぁの方言口座の取材。ゆ
るい取材でよかった。
 夕方、家に戻って、不在中の膨大な残務処理。


2003 / 9 / 3 ( wed )
曇り

 午後4時前に成田着。帰りが2時間ほど長かったが、と
なりの席が空いていたので、少しは楽だった。都内は落雷
の影響で飛行機が遅れ自宅に着いたのは、午前0時前だっ
た。

2003 / 9 / 2 ( tue )
曇り

 早起きして、ホテルのまわりをブラブラと散歩する。近
くにあったダイナーで、朝の定食をいただく。9時半過ぎ
に予約したエアポートシャトルがやってきて、JFKまで。
そのままUAに乗って東京へ向かう。着いた翌日から取材が
入っているので、なるべく時差ボケしないように、睡眠時
間を調整する。


2003 / 9 / 1 ( mon )



 早い時間に目は覚めたが、昨夜の余韻が残ってなかなか
起き上がれなかった。テレビは外が雨だということを伝え
ていた。
 今日はニューヨーク最終日。もったいないので9時前に
外に出た。向かったのは昨日と同じチャイナタウン。昨日
とは別の店で、牛肉麺を食べた。その後、またスターバッ
クスに入って今日の行き先を考える。
 沖縄を発つ前に、友部正人さんに今のニューヨークのオ
ススメというのを聞いていたので、それを参考にする。今
は美術館が面白いらしく、Whitney Museum of American
Artの「American Effect」とかThe new Museum of
Contemporary Artの「The Art and Legacy of Fela
Anikulapo-Kuti」、MoMA QNSの「Max Beckmann」、
American Museum of Natural Historyの
「Chocolate展」をすすめてもらった。
 結局「地下鉄の高架に沿って、町の様子を楽しんでくだ
さい」と書かれていたMoMA QNSに行くことにした。
 QNSとはクイーンズ。マンハッタンの東側に広がるエリ
アのこと。地下鉄はクィーンズに入ると地上に出て高架の
上を走る。美術館は、33stの駅で降りると目の前だ。MoMAは、マンハッタンにあるのだが、増改築工事のために来年
9月まではこの場所で展示を行なっているらしかった。
 でも、仮住まいとは思えないほど立派な建物だった。レ
イバーデイということもあってか、チケット売場には長い
行列が出来ていた。日本で絵を見に行く機会なんて皆無に
近いので、こうした様子が少し不思議に見えた。中にはゴ
ッホやピカソ、アンディー・ウォーホールがショーケース
の中などではなく、当たり前のようにそのまま壁にかけら
れている。足元にも絵をさえぎりものはなく、鼻先で見る
ことができるのには驚いた。そして、友部さんオススメの
マックス・ベックマン。一番の印象は自画像の多さ。半分
とは言わないけど、3分の1ぐらいはセルフポートレイト
だったように思う。すぐ隣りでは、写真家アンセル・アダ
ムスの特別展示をやっていた。自然の風景をモチーフにし
た作品を多く発表している人。奥行きのあるモノクローム
の風景が好きで、部屋にも一つ置いている。彼がニューヨ
ークの街角を撮ったカードを買った。
 美術館所蔵の作品の中には、個人からの寄付というもの
もすごく多いんだと知った。
 外に出ると雨はほとんど上がっていた。イサム・ノグチ
美術館には寄らず、地下鉄の高架沿いにマンハッタン向け
に歩いた。どこか古ぼけた風景が雨曇り空のためか、さら
に沈んだ感じに見えた。大きな鉄橋の下には、葦草が茂る
中に何本もの線路が延びていた。この色や空気感を、とて
も懐かしいものに感じていた。
 一駅分、クィーンズボロの駅まで歩いて、カフェでコー
ヒーを飲んだ。ボンヤリ外を見ていると、車椅子の男の前
に乗り合いバスが停まった。おもむろに運転手が出てきて、
中扉のところにある車椅子用のリフトを出して、手際よく
乗車させた。 昨夜のコンサート。最前列のG.A.のエリア
にも車椅子の人は何人かいた。きちんとそれ用のスペース
が設けてあるのだ。日本でのスタジアムコンサートで、ア
リーナの最前列に車椅子席を設けるというのは、おそらく
考えもしない発想だと思う。
 バスの乗客たちもコンサートの観客も、そのことを実に
あたりまえのことのように眺めていた。
 マンハッタンに戻り、55丁目あたりからブラブラと歩き
だす。タイムズスクエアは相変わらずのお祭り騒ぎだった。
近くのジョニーズ・プレイスというバーに入ってビールを
もらう。6年前にアメリカに来た時、ビールを注文すると
何度かI.D.を見せるように言われたことがあったが、今回
はそんなことはなかった。店の中には、ジュークボックス
から古いジャズが流れていた。カウンターに座った男が頷
きながらその曲に耳を傾けていた。テレビのモニターから
はメジャーリーグの試合が流れていた。
 ドラフトビールを3杯飲んで立ち上がった。




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