曇り
お昼前、沖縄市泡瀬の沖縄県総合運動公園陸上競技場へ。沖縄かりゆしFCとサガン鳥栖の天皇杯サッカーの1回戦の 取材。台風の影響で風が強い。メインスタンド側からみて、 風は左から右に吹いている。ハイボールはかなりの影響を 受けるだろう。スタンドは昨年にくらべると明らかに少な いがまずまずの入り。場内にはMr.Childrenの曲が流れてい る。バックスタンドには「鳥栖に負けたらJは無理。勝って みせろ」という強烈な横断幕。そう。ザスパ草津が飛び級 でJFL参加を決めたこともあるし、かりゆしもグズグズして はいられないのだ。 かりゆしの主将の松原は、風上のサイドを選んだ。攻撃 には逆風だが、前半をしのいで後半勝負とみているのだろ う。 予想通り、前半は風に苦しめられた。キーパーからのロ ングボールは逆風でNGなので、ボールをディフェンダーに 渡して組み立てていく展開。チャンスは鳥栖のほうが圧倒 的に多かった。押し込まれてばかりで、かりゆしの決定的 なチャンスはほとんどなかった。 ハーフタイム。メインスタンドの下に腰を降ろしている と、鳥栖のスタッフが選手にアドバイスをする声が聞こえ た。「外人のディフェンダーはガツガツこない。サイドバ ックが弱い…」。ゴール裏のピッチレベルで眺めていると、 そういうことはまったくわからないんだな。 後半開始直後、カメラを構えた瞬間に、かりゆしFCのミ ッドフィールダー貞富が流し込んで、先制した。点数が入 る時ってこんなもんなんだよなぁ。シャッターは押したけ ど、写真は撮れただろうか。以後も積極的に前に出るかり ゆしFC。ボールは中央に集まりがちだ。もっとサイドに開 けよ〜、とブツクサ。13分、かりゆしFCルイ・コスタが右 サイドに入ると、ボールがサイドにも散るようになる。ル イ・コスタからセンタリングのボールが次々と上がる。攻 撃の形がいいように回り出す。そう思ったのもつかの間、 25分過ぎ、細かくてイヤなつながれ方をする。風が強く、 少しでも上がってしまうと、ボールの動きの予測がつかな い。追い風有利とばかりは言えないみたいだ。追加点を奪 うことはできないが、きっちりとディフェンスが機能して いるようだ。 長いロスタイムの後、ようやく終了の笛がなった。沖縄 県勢天皇杯初勝利の瞬間は、あまりにあっけなくおとずれ た。 終了後、加藤監督の話をぶら下がりで聞く。 「J2の鳥栖は44試合を闘ってきたチームで、大負けするこ とがない。個人力があって、勝つのは簡単じゃないですか ら、落ち着いてやりました。(貞富のゴールは)完全に崩 したゴールだった。狭い間を抜いて、きちんとシュートで きた。 沖縄県勢としては1勝目。こういう試合をどんどん見せ られたらいいと思う」。 そんな当たり前のようなやりとりが続いた。加藤監督っ て1年契約だったと思うけど、来年以降もかりゆしに残っ てくれるんだろうか?
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