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September 2002

2002 / 9 / 17 ( tue )
晴れ

PyongYang


 日朝首脳会談の日。仕事部屋とテレビのある居間
を行ったり来たりして仕事をする。
 午後、家族を失った人の悲しみが静かに打ち寄せ
る。知らない国に拉致された人たちは、どうやって
明日への希望を見い出して生きていくことができた
のだろうか。絶望だけじゃなく、どこかに少しでも
希望をもつことはできたのだろうか。「満月の夕」
(ヒートウエイブ)頭の中で鳴り止まず。
「ikuatenonaiikaridakega
munewoatsukusuru/
kotobaninannoimigaaru/
soredemohitohamataasewonagashi
nandodemodeaitowakarewokurikaeshi
sugitahibinoitamiwomuneni
itsukamitayumewomezasudarou/
tokihanateinochidewarae
mangetsunoyuube」
 夕方、那覇へ。アフタヌーンティーでパーシャク
ラブの3人、上地正昭さん、新良幸人さん、神村英
世さんにインタビュー。今月終わりに出るベスト・
ライブアルバムについて。




2002 / 9 / 15 ( sun )
晴れ

戦時下の日常、そしてオフコース。



 お昼前、空港で東京新聞の記者、吉岡逸夫さんを
拾う。今日から上映する映画「アフガン戦場の旅」
を撮った人。新聞の取材のかたわらホームビデオを
回して撮影したものが、劇場用のドキュメンタリー
映画になった。テーマになっているのは、記者は何
故戦場に行くのか。パキスタン、トルコ、タジキス
タン、アフガニスタンと戦場へ向かう旅を続ける中
で、吉岡さんは世界中の記者たちに質問を投げかけ
ている。
 夕方からのトークショーはいっぱいになった。そ
の中で客席から出た質問。「戦場の旅と言いつつ、
戦闘シーンがまったく出てこないのは何故か?」。
ビデオを見せてもらった時、僕自身はまったく気に
ならなかったのだが、アフガニスタンでの実際の戦
闘シーンを撮影されているものと思っていた人は結
構いたようだ。CNNやAPなどアメリカのメディアの中
には従軍していたところもあったそうだが、他国の
メディアは蚊帳の外だったらしい。でも、今回の戦
争で誤爆現場とかのニュース映像を見ることはあっ
たけど、戦闘シーンそのものはほとんど見た記憶が
ないなぁ。映画で描かれるのは、戦時下の日常とい
ったところだろうか。戦時下でも人々の日常の営み
は変わることなく行なわれている。市場も普段通り
だし、風呂屋もあいているのだ。そんなことも伝え
たかったと、吉岡さんは話していた。
 上映終了後、琉球朝日放送へ。吉岡さんへのイン
タビュー。アナウンサーの棚原さんが、面白い話を
引き出してくれた。放送は、9月17日(火)夕方
のニュース番組「ステーションQ」にて。
 YAHOOのオークションでオフコースのベスト
盤を900円で落札。別に隠しているわけではない
が、オフコースとかさだまさしとか、昔からすごい
ファンなのだ。気持ちが弱ると何かこういう昔好き
だった音楽とかを聴きたくなるんだよなぁ。原因は
知らないが多分、気持ちは弱っている。








2002 / 9 / 14 ( sat )
晴れ

北の街に行きたい。


 「アレクセイと泉」の上映が終わる。密かに立て
ていた動員目標の達成率は35%といったところだ
った。でも、あらためて言うが、とても心の休まる
いい映画だった。正直にいうと、あまりに事件の起
こらない淡々とした静かな映画なので、途中、2度
ほど眠ってしまいそうになった。でもそのタイム感
みたいなものがすごく良くて、主人公のアレクセイ
の静かなのに優しく力強い佇まいは、とても心地よ
い気分にさせてくれた。とにかくエンターテインメ
ント重視というハリウッド映画中毒の人は、何カ月
に一度くらいはこういう映画もみたほうがいいはず。
 僕は、これまで南の方にばかり目が向いて、あま
りひかれなかったけど、北の街を訪ねてみたいと思
った。
 あまりに良かったので、配給会社の代島さんと1
2月に再度上映をしようという話になっている。街
の空気が冷たくなってくる時期にみると、また違っ
た印象を受けるかもしれない。上映が決まれば、監
督の本橋成一さんにも沖縄にまで足を運んでもらう
予定。






2002 / 9 / 12 ( thu )
晴れ



 「アレクセイと泉」2日目。動員的には苦戦中。
ラジオにも出たのに。でも、見てくれた人の中には
帰り際に、とっても良かったと言ってくれる人もい
るらしい。本当にいいんです。
 スピッツのニューアルバム「三日月ロック」を買
う。以前ここにも書いたが、前作「ハヤブサ」以来、
好きになった。もっと早くに出会っていれば好きに
なっていたと思うんだけど。今回のアルバムもなか
なか良さそうだ。草野マサムネの適度な湿気を含ん
だような声が好きなんだな。(人によってはガラガ
ラ声と言う人もいるけど、何かジワリと水気みたい
なものを感じるんだよなぁ)さり気に「青いボトル
の泡盛を濃い目に割って〜」なんていう歌詞があっ
たりもして。結構、この人沖縄好きなんだよね。
 池澤夏樹さんのロングインタビュー「アジアの感
情」を買う。読みたい本、読まなければいけない本
が机の傍らにどんどん重なっていく。






2002 / 9 / 11 ( wed )
晴れ



 あのテロから1年か。あの夜は、オウムのサリン
事件とか阪神淡路大震災の時以上に、絶望的なno
futureな気分になった。多分、世界中で戦争が始
まって、どこかで野垂れ死んでしまうのだろうと思
っていた。なのに何て忘れっぽいのか俺。1年たっ
て、また戦争の危機がすぐそこに迫っているという
のに、日々の雑事に追われている。でも、多分ブッ
シュがイラクを爆撃しても、新たなテロがどこかで
起こったとしても、きっと変わらないんだろうと思
う。
 午後、リウボウホールで映画「アレクセイと泉」
をみる。本橋成一さんが監督した2作目。チェルノ
ブイリの放射能の影響をまともに受けたベラルーシ
の小さな村のドキュメンタリー。村中いたるところ
で放射能が検出されるのに、村人の拠り所の泉では
まったく放射能が検出されない。多くの村人は移住
してしまっtが、青年アレクセイと約50人の年寄りは、
そのまま村に残り昔ながらのほぼ自給自足の生活を
続ける。映画で描かれるのは、おそらく100年前
とそう変わらないであろう村の暮らし。あまりに平
和なその様子に、この村が放射能で汚染されている
ことすら忘れそうになってしまう。テロがあっても、
地震があっても、原発が爆発しても、どんなカタス
トロフィーに出会っても変わらない人々の営みがあ
るのだ。ひどく泣けて笑える映画だった。
 夜、北谷の内田勘太郎さん宅に招かれる。日本屈
指のブルースギタリストは、海辺の家で静かに暮ら
している。ライブの相談をうける。
 切れていたコーヒーを買いに北谷のスターバック
スへ行く。ひどく手際が悪く笑顔の堅い店員。でも、
プラスチックな笑顔でテキパキした対応をされるよ
りもずっと安心感があるのはなぜ?







2002 / 9 / 9 ( mon )
晴れ



 先月の下旬から、ここ20年のうちで最も体調の
悪い日々を過ごしていた。まだ少しその悪い余韻が
残っていて、何だか眠い。薬の副作用なのかなぁ。
 8月26日に微熱がでて、それでも翌日から石垣
島に行くことになっていたので、いつも通りに仕事
をした。夜、益々具合が悪い。
 翌朝、相変わらず調子は悪いが、昼の飛行機で石
垣島に行く。午後3時からビギンのインタビューを
することになっている。調子は悪いままだが、人と
話していると何となく元気になるから不思議だ。取
材の後はそのままホテルで寝る。
 28日朝、よく寝たのが良かったのか何となく調
子がいい。それでも昼間はホテルで休む。夕方5時
の船で竹富島へ渡る。ビギンの竹富島ライブの取材。
何か身体の調子は非常に上向きで、ライブの間中、
あっちこっちで写真を撮りまくる。何か涙そうそう
しそうなライブだった。本当は、このライブのこと
についても、沢山書きたいんだけど…。
 翌朝、何か身体が変。昨夜、写真を撮りまくった
ことによる筋肉痛らしい。何か変に腹筋に力が入る
んだよな〜。心配していた台風も奄美にそれて、那
覇行きの飛行機は飛んでくれた。一旦家に戻って、
那覇のオーシャンビューホテルへ。花*花のインタ
ビュー。何か急に体調が悪くなる。話をしてる間は
頭も回転しているし、大丈夫なのだが車に乗ると、
意識が朦朧とする感じ。結構熱があるなぁ〜と思い
つつ、そのまま宜野湾の病院へ行く。木曜の午後は
3休診だったのだが、急患扱いで診てもらう。熱は
39度3分。まずいなぁ〜と思うが、最近の病院は
注射1本打ってくれない。問診を受けて薬局で薬を
もらって帰宅。寝る。この夜、体温は40度をこえ
る。さすがにきつい。
 8月30日。38度台。体温が高いことと非常に
ダルイだけで、喉が痛いとか咳が出るといった症状
が一切ないのがありがたい。病院では喉が赤いと言
われたが、全く痛みはない。午後、嘉手納へ古謝美
佐子さんのインタビューへ行く。車の運転は難儀で
ある。でも、相変わらず取材中は何とか持ち直す感
じがする。猛烈に腹が減って、オキマートでいろい
ろ買い込むも、結局お粥しか食べられず、再び寝る。
 8月31日。明日から東京に行くことになってい
るので、何とか今日中に平熱に戻したいと思うが叶
わず、再び40度を越す。
 9月1日、2日、ひたすら寝る。熱は下がる傾向。
結局、東京へは行けず。アルタン祭りのチケットが
無駄になった。
 そして、何となく活動を再開したのが3日のこと。
でも、相変わらず朦朧としていてほとんど仕事にな
らない。相当に強い抗生物質を渡されたようで、今
も何となくまだ覚醒していない、頭の中の焦点が合
わないような感じが続いている。







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