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August 2002

2002 / 8 / 24 ( sat )
晴れ

2つの寂しい。

 お昼過ぎにコザへ、ライブのチケットの配券に行
く。ウークイを終えた街は、すっからかんの空っぽ。
抜け殻、ゴーストタウンみたいだ。でも、吉田拓郎
じゃないけど、「祭りのあと」の寂しさって何か捨
てがたい不思議な手触りがある。祭りには参加でき
なかったけど、悪くないんだよなぁ。
 田口ランディのエッセイ集「ハーモニーの幸せ」
(新刊)をGET。別の本を探していたらたまたまみ
つけた。こんなに売れてる人なのに平積みにならな
いんだなぁと思うと、ちょっと寂しい気分になる。
去年「ぐるぐる日記」で出会って以来、彼女のエッ
セイ集はあらかた読んだ。全然浮つぃたとこがなく
て、どんなに売れても自分のスタンスを変えないそ
の感じは、何かとっても好きだ。多分、彼女の作品
はこれからもずっと読んでいくんだろうと思う。






2002 / 8 / 23 ( fri )
晴れ

「LOVE±ZORO」。

 ゲットハッピーレコードにて、ソウルフラワーユ
ニオンの新作「LOVE±ZORO」を買う。相変わ
らずの尖んがりぶりなのに、どこか優し気な肌触り
が残るような作品。何か泣きそうな感じ。
 ウークイの夜。モッズでのRolly Roll
Band → 百軒通りのエイサーオーラセーとい
うゴールデンコースを密かに考えていたが、娘が4
0度近い熱を出して、結局いつもと同じ夜になる。




 

2002 / 8 / 20 ( tue )
晴れ

理解度10%以下の宮古方言歌。

 FM沖縄のディレクター山川悦史さんの誘いで昼
時のFM沖縄へ。「ハッピーアイランド」生放送中
の1スタと反対側の2スタで、今話題のミャークフ
ツ(宮古島方言)シンガー、下地勇さんのライブの
公開録音。番組は川満シェンシェーの「サタデーナ
イトはどーするべき」。狭いスタジオには、抽選で
選ばれた約20人のギャラリーがズラリ。生歌での
ライブは、川満シェンシェーとの話を交えながら進
んでいった。
 それにしても、宮古方言、笑ってしまうほどわか
らない。90%以上理解不能だ。これほど違うもの
なのかと、改めて唖然とした。でも、これをハード
コアとかパンクのバンドがやってもさほど話題にな
らなかったんじゃないかな。アコースティックギタ
ーで弾き語るというスタイルだから、言葉がきちん
と届くし、意味がわからなくてもその不思議な感じ
の音の響きに、多くの人は魅かれるんじゃないかと
思う。それと、日本語訳の詩を読むとまたこれがす
ごくいい感じなのだ。宮古時代のごく個人的な記憶
がもとになっているんだけど、何かグッとくるんだ
よなぁ。この日のオーディエンスはほとんどが宮古
出身者で、いたるところで、「クックックッ…」と
いう笑い声がもれていた。
 夜、リウボウホールにて新良幸人ライブ。ゲスト
は宮城小百合さん。





2002 / 8 / 18 ( sun )
晴れ

与那原テッカーズの夜

 夕暮れ、バスに乗ってコザに行く。渋滞もなく3
0分足らずで中の町に着いた頃には、すっかり夜に
なっていた。それにしても活気がないなぁと思いつ
つ、モッズへの階段を上がる。
 宮城小百合さんのライブ。素晴らしい音楽と与那
原訛りのMCの恐るべきギャップ。そのバランスがい
い。それにしても、東京とかのライブでもこの調子
で喋ってるのだろうか。だとしたらスゴイ。でも、
ライブをみていると、彼女の素晴らしい作品は、こ
の与那原訛りによる強烈な思考の中から生まれてき
ているのだと実感する。歌に訛りはないが、おそら
く与那原スピリッツ(ってどんなもんだ?)含有量
は200%といったところ。
 それにしても彼女は、なる早で、フルアルバムを
作るべきだと思う。去年4曲入りのマキシシングル
(ミニアルバム?)が出ているけど、多分100点
満点の曲を4曲よりも、80点の曲を10曲(もち
ろん100点を10曲に越したことはないけど)集
めた方が、彼女のもつ世界観は、より伝わりやすい
と思うのだ。





2002 / 8 / 17 ( sat )
晴れ

ジャガイモとゴーヤー入りトマトソース


 スパゲティを茹でながら、ジュビロ磐田vs柏レイ
ソルの試合を横目で見る。2対2の同点になった時
はオオッと思ったが、結局ジャガイモ風頭の高原の
ゴールで磐田が優勝。それにしても高原スゴイなぁ。
7試合連続ゴールなんて。今さらだけど、彼がワー
ルドカップの時にいたら、もう少しは違った結果に
なっていたかもしれないと思う。
 トマトソースにゴーヤーを入れたら苦くなった。




2002 / 8 / 16 ( fri )
晴れ

それにしても。


 石垣島出身のクイヌパナという女性シンガーの原
稿を書きながら、同じ石垣島生まれのBEGINの
ことを考える。
 現在、人気沸騰中のBEGIN。そのターニン
グポイントになったのは、1998年に出た
「Tokyo Ocean」というアルバムじゃないか
とフッと思ったのだ。当時、これに収められた「防
波堤で見た景色」という曲がとにかく印象的で、そ
の辺から彼らの見方がすっかり変わったのだ。その
曲では「今目の前に広がってる街の風景が、島で夢
見ていた景色なのだ」と歌われる。
 この年の大晦日、川満シェンシェー主催のカウン
トダウンライブの時、「東京に根を降ろして生活を
しているっていう自信のようなものが出てきた」と
いう話していた。さらに「帰る故郷は石垣だけど、
音楽をやっていく上では東京が自分たちの故郷だ」
とも。デビュー当時から気持ちが島と離れることは
なかったと思うのだが、東京を正面から受け入れた
ことで、本当の意味で素直に沖縄とも向き合えるよ
うな方向にシフトしたんじゃないのかなぁ。その結
果が「オモトタケオ」じゃないのかなぁと、そんな
ことを考えていた。
 ショーロクラブをプロデュースするソニーレコー
ドの森さんから連絡のあった、女性ユニットのデモ
が届く。すごいいい声。ボーカルの人は沖縄の出身。
デビューは来年の春の予定らしいけど、それにして
も何かスゴイなぁ、沖縄。引きも切らないって感じ
で次々と。この人たち、多分来年にはすごい評判に
なるはず。年内には沖縄でライブをやることになる
はず。



2002 / 8 / 15 ( thu )
晴れ

取り付け騒ぎ


 去年のテロと不況の影響で、アメリカのユナイテ
ッド航空の経営が破綻するらしい。おそらく多くの
人にとって、このニュースはどうでもいい話なのか
もしれないが、個人的にはエライ迷惑な話だ。
 そう。僕は航空会社のマイルを、このユナイテッ
ド航空のマイレッジ・プラスというプログラムでた
めているのだ。その残高は約3万マイル。ビジネス
クラスで日本からバンコクかシンガポールに行ける
残高だ。でも、経営破綻ということになれば、こう
したマイレッジなどのサービス部分から切り捨てら
れていくのは目に見えている。 
 どうしようかなぁと思って、インターネット上に
あるユナイテッド航空を利用している人の掲示板を
のぞくと、どうやらこのことは以前から噂になって
いたらしい。マイルを大盤振る舞いしてきた航空会
社だけに、銀行の取り付け騒ぎみたいなことになる
前に、早めにマイルを使いきろうという人も多いよ
うだ。3万マイルあれば、東京まで提携会社の全日
空で2往復分。早めに予約を入れようと思う。最初
は「琉球フェスティバル」あたりかな。




2002 / 8 / 13 ( tue )
晴れ

出版界のモンゴル800は出現するか!?


 インディーズでありながらCDが200万枚も売れ
てしまったモンゴル800。こんなことが出版の業
界で起こりうるだろうか? 答えは限りなくNOに近
いと今日確信する。
 GET HAPPY RECORDSで買った「The Velvet
Underground & Nico」を繰り返し聴きつつ、
「加治隆介」を読み進む。それでもまだ8巻。



2002 / 8 / 12 ( mon )
晴れ

「ブルー・マンデー・パレード」


 別に憂鬱でも何でもないんだけど、ソウルフラワ
ーユニオンの曲からこんなタイトルをつけてみた。
 午前11時、那覇のロワジールホテルで、シンガ
ーソングライターの普天間かおりさんに会う。この
前にインタビューしたのは、アルバムが出た時だか
ら3年も前になるんだ。マネージャーの溝口さんに
は頻繁に連絡をいただくので、何だかしょっちゅう
会ってるようなつもりでいたんだけど…。
 今日は、10月23日に出る「髪なんか切ったり
しない」という新曲について話をする。音を聴かせ
てもらった時、すごく(いい意味で)印象が変わっ
た気がしたんだけど、本人はあんまり意識していな
いらしい。多分、僕の不勉強できちんと彼女の音楽
を追いかけていなかったからかもしれないねぁ。で
も、すごく一つ抜けた感じがあったので、そんな印
象を大切にしよう。 
 ヤフーのオークションで落札した漫画「加治隆介
の議」全20巻が届く。深夜まで読みふけるが、文
字が多くて5巻まで。




2002 / 8 / 10 ( sat )
晴れ

物語と歌が楽しみたいんだな。


 夕方、国際通りへ映画をみにいく。「トータル・
フィアーズ」。トム・クランシー原作のジャック・
ライアンシリーズの第4弾。スパイ系のアクション
映画で、パニック映画、戦争映画の要素も織り込ま
れていて、かなり面白かった。ベン・アフレックと
いう人が主役だったのだが、この人のキャラクター
に引き摺られるんじゃなくて、物語として非常にス
リリングだった。トム・クランシーとかマイケル・
クライトンとか好きだな。でも、客の入りは非常に
悪くガラガラ。封切りの日なのに。
 チャイハナでハヤシライスを食べて、西町のムジ
カまで歩く。ミユキさんのライブ。9時15分に着
いたのだが、案の定ステージは始まっていなかった。
今夜は、ドラムを加えてのバンドバージョンという
ことだったが、気のせいか「一合瓶ライブ」で聴い
たアコースティックバーションと音的にはあんまり
変わらないような気がした。
 ミユキさんと言えば、元「六人組」。これは80
年代の半ば、ビル・ラズウェルという超大物プロデ
ューサーが手掛ける直前までいった伝説のバンド。
このビル某が、当時沖縄一のライブハウスだったス
クランブルに六人組を聴きにやってくると聞いて、
出かけていった記憶がある。
 結局このビル某がプロデュースすることはなかっ
たのだが、今夜のライブを聴いていて、何だかそれ
もわかるような気がした。多分、ミユキさんと「六
人組」のサウンドの要である国場幸順さんとの間で、
バンドの確固たる音とか方向性は既に出来上がって
いて、仮にそのビル某という人が携わったとしても、
おそらくあまり意味はなかったと思うのだ。もっと
民謡とか土地に根ざした音楽をやっていたとすれば
別かもしれないが。だから、ミユキさんと国場幸順
さんが作った「六人組」の方向性というのは、現在
のミユキさんの活動にもそのまま反映されているの
ではないだろうか。今夜、2部のアタマでパーカッ
ションのターケーが叩くジェンベだけをバックにし
た演奏は、かなり良かった。多分、僕はもっとミユ
キさんの歌が聴きたいんだけど、彼女はバンドの音
の中にいることの方が心地いいんだろうと思う。











2002 / 8 / 9 ( fri )
晴れ




 長崎の日。小学校時代からの習慣で、11時2分
に黙とう。
 YAHOOのオークションで手に入れた雑誌
「Switch」が届く。昭和60年発行という古いもの。
サイズはまだB5判だ。特集は「8人の作詞家覚書」
で、桑田佳祐や佐野元春、銀色夏生、尾崎豊などが
紹介されている。本文はすべてモノクロで、裏表紙
にはEPOのLPレコード「ハーモニー」の広告がドカ
ンと載っている。すごく時代を感じる。
 僕が「Switch」という雑誌を手にとるように
なったのは、この1年ぐらい後、サイズがA4判に
なってからだ。ピート・ハミル、ジョン・ベルーシ、
スザンヌ・ヴェガ、デビッド・バーンといったアメ
リカンカルチャーのヒーローを、いつも特集で大き
く紹介されていて、毎号手にとっていた。当時の
「Switch」のフォロワーみたいな編集者っ
て、この業界にかなりいるんじゃないだろうか。あ
の頃はものすごく志を感じていたんだけどなぁ。最
近はあまり買おうという気にならないのは何故?
 





2002 / 8 / 6 ( tue )
曇り

25 years after

 広島の日。
 夜、ご近所のシンガーソングライター永井龍雲さ
んのインタビューにPMエージェンシーへ行く。野球
帰りの龍雲さんは、ビールが飲みたいということで、
そのまま近くの「南方楽酒」という店へ、PMの松田
さんと乱入する。
 龍雲さんは今年でデビュー25周年なのだそうだ。
僕は高校1年生の時、故郷・佐世保でコンサートを
みたことをしっかりと覚えている。1980年4月
23日と、日付まで言えるほどだ。その時は「道標
ない旅」という曲が大ヒットした直後で、同じ時期
にあった長渕剛のライブと散々迷ったあげく、龍雲
さんのライブを選んだのだった。野球部に入りたて
で、先輩に歯医者に行くと嘘をついて、佐世保市民
会館まで駆け付けたのだった。その当時はいわゆる
叙情派のフォークソングにやられっぱなしだったの
で、最前列の客席で震えるほどの感動を覚えた。
 そんな10代の頃のスターが近所に住んでいると
いうのは、にわかに信じがたいことだが、これも時
の流れのなせる技なのだろうか。龍雲さんは少々騒
がしい店のカウンターで、緩やかに25年を振り返
ってくれた。
 家に帰ると、とっても懐かしい人からメールが届
いていた。






2002 / 8 / 5 ( mon )
晴れ

想像した以上に騒がしい未来が君を待ってる〜♪
(by草野マサムネ)


 午後、北谷で平良とみさんの取材。サンセットビ
ーチで待ち合わせて写真を撮らせてもらう。この取
材は、おきなわ倶楽部の「10月号」に掲載されるの
だが、とみさんは事前にそのことをリサーチして、
秋っぽい装いで登場してくれた。非常に暑く風の強
いビーチでも嫌な顔ひとつせず、カメラマンの注文
に積極的に応えてくれた。ビーチで遊ぶ若い男子数
名が大声で「おばぁちゃ〜ん」と叫ぶと、あのお馴
染みの笑顔そのままに手を上げて応えていた。とみ
さんがウチナ〜ンチュにとってのおばぁの代名詞な
のだということを改めて実感する。
 一通りの撮影を終えて、厚生年金休暇センターの
ラウンジで話を聞く。70才を越えて今なおこれだけ
前向きでいることのできるモチベーションの源泉は
どこにあるのだろうか。ここに来てこれだけ多忙に
なるなんてきっと予想できなかったに違いない。
「毎日、未知のことが次々に起こるから大変さ〜」
ということらしいが、それでも目の前で起こるすべ
てを楽しんでいるように感じさせてくれる包容力。
きっと、10月17日の「ニライカナイ」の公演も
素晴らしいものになるに違いない。

■「ニライカナイ」の情報は、ライブ・インフォメ
ーションにアップしました。




2002 / 8 / 1 ( thu )
曇り

War Correspondent/Journalist

 今月から再びタイトルを入れることにしよう。
 桜坂へ、メル・ギブソン主演の映画「ワンス・ア
ンド・フォーエバー」をみに行く。ベトナム戦争を
扱ったハリウッド映画。最初にアメリカ軍と北ベト
ナム軍が本格的に直接の交戦をしたというイア・ド
ランの谷での闘いが描かれている。Based
on the true story。いわゆる実話に基づ
くという物語。アメリカでは敵兵の心情まで描かれ
ているということで、大変高く評価されたらしい。
でも、何だかんだいってもやっぱりアメリカ映画な
のである。
 夜、9月にリウボウホールで上映する「アフガン
戦場への旅」をビデオでみる。これは、アフガニス
タンを取材する記者によるドキュメタリー。撮影さ
れたのが昨年秋のカブール陥落の前後なので、何だ
か生々しい。文字どおりアフガニスタンへの旅をし
ながら、戦場でのジャーナリストの表情をまんまと
らえている。「ジャーナリストは所詮火事場泥棒で、
そのことを自ら受け入れた上で被取材者と対峙すべ
き」という作者の吉岡逸夫さん(東京新聞記者)の
言葉が耳に残る。とても面白い作品だ。
 昼間みた「ワンス・アンド・フォーエバー」では、
メル・ギブソン演じる陸軍中佐とUPIの戦地特派員の
話が大きな軸になっていた。イア・ドランという戦
場で非戦闘員であるはずのこのUPIの記者は、銃をと
って戦うのだ。ここまで巻き込まれてしまうとジャ
ーナリストも一概に火事場泥棒とばかりは言えない
かもしれないなぁ。戦地で亡くなったロバート・キ
ャパや沢田教一もまたしかり。

映画「アフガン戦場の旅
     〜記者たちは何を見たのか〜」
監督=吉岡逸夫/2002年/日本/70分

9月15日(日)・16日(祝)
那覇・リウボウホール
●上映時間/12:00/13:30/15:00
     /16:30/18:30
18:00〜18:30吉岡逸夫監督トークショー
※トークショーは前後の回をご覧の方のみ入場可能
前売1100円 当日1300円
●前売チケットはリウボウプレイガイド、チケットぴあ
スポット、ファミリーマート各店で発売中。
問/リウボウホール
エ098・867・1171








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