晴れ
9時の船で友部さん夫婦と画家の田島征三の娘さ
ん(石垣島在住)の4人で黒島へ豊年祭をみにいく。
八重山の豊年祭というと、夜にやるものだとばかり
思っていたが、ここでは真っ昼間のビーチでやると
のこと。港からレンタサイクルをこいで会場に着く
と、ハーリーの船が浜から出ていくところだった。
浜には部落ごとに特徴のある4本の旗頭が並び、そ
の後方には観覧者用のテントがズラリと並ぶ。この
炎天下、日なたをウロついているのは、我々観光客
とマスコミ関係者だけのようだ。それにしても観光
客とマスコミの数が多い。まるで保育園の運動会の
ようにカメラとビデオがズラリと並んでいる。
黒島の豊年祭の呼び物はハーリーであると、八重
山のガイドブックに書いてあった。海神祭と豊年祭
がドッキングしたような祭りなのだ。東と西を決め
たりするために何度か沖に出ては浜に戻ってくる2
艘の爬龍船。普通のサバニよりも一回り大きな感じ
だ。本番のレースは、神事の終了と同時にスタート
する。東と西2人の青年が司のもとから浜を駆け出
して、岸辺に浮かぶ船に飛び乗る。同時に船は漕ぎ
出され、沖を一回りして戻ってくる。その間、浜で
は島のおばさんたちが、ドラを鳴らし大声で何ごと
か叫びながらカチャーシーを舞う。浜に近づいた船
からは、最初に駆け出した二人の青年が船から飛び
下りて、司のもとへ駆け出していった。浜全体が異
様な熱気に包まれるみたい。いきなり祭りのクライ
マックスに突入したかのようだ。
ハーリーの後は、その熱をクールダウンするよう
な巻き踊り(だっけな?)に続く。旗頭をとり取り
巻くように、ハーリーに参加した青年や島の人々が
ゆったりと踊る。観光客の僕は、ただただカメラの
シャッターを切り続ける。
巻き踊り(だっけな?)が終わると、お昼の休憩
のアナウンス。飛行機の関係もあって、午後一ぐら
いの船で石垣に戻らないといけないので、ミルクの
行列を見ることはできないのかなぁと、振る舞われ
た見事に旨いぜんざい(こんなに旨いぜんざい食べ
たことない)を食べながらフッと見ると、ミルク様
だ!何の前触れもなくミルクの行列が始まった。面
だけは何度も見たことがあるけど、本物のミルク様
に会うのは初めてのことだ。福々しく優しい表情で
何だかその場全体がピースフルな空気に包まれてい
くみたいである。それにしても暑い。
以前から黒島の風景って(行ったことはないけど)
アイルランドに似てると思ってたのだが、やっぱり
似ていた。ふぞろいな石垣とか、岩がごつごつした
ところとか草の丈が短いところとか。区長さんか誰
かが挨拶の中で、昔は岩を砕いて土にして開墾して
きたという話をされていた。その部分だけを聞いて、
やっぱりなぁと思ったのだった。
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