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January 2002

2002 / 1 / 29 ( tue )
移動日。 土砂降り


 朝8時起床。夕方の飛行機で西側の街、カイルア・コナか
らホノルルに向かうので、 今日は結構な距離を走らなけれ
ばならない。雨が心配だったので、チェックアウトの 時に聞
くと、南側はクローズドだが北側は大丈夫とのこと。普通に
走って3時間だと いう。せっかくなので、ヒロの街で朝食をす
ませようとエンパイア・カフェという店 に立ち寄った。1920年
代に建てられた天井の高いカフェというと、とても洒落たカフェ
を想像するが、実はとても古ぼけた地元の人向けの店。
ここでミニ・ブレックファー スト3ドル50セントを食べた。
 
 ヒロからカイルア・コナまで、途中休憩をとりつつ5時間ほど
で辿り着いた。

2002 / 1 / 28 ( mon )
地球のいちばんはげた場所。 雨


 昨夜あれほど眠かったわりには、朝8時に目が覚めた。
とっとと準備をしてキラウエア火山へ向かう。南へ約40マ
イル。車で1時間弱。運転中も雨は激しさを増していた。10時
過ぎ、ボルケーノハウス着。どんとは、ここでのフラを見た後
に倒れたと聞いた覚えがある。ボルケーノ観光の拠点で、
ここからは巨大なクレーターが見える、 晴れていれば…。
この日は、雲の間からかすかに見られるだけだった。
 クレーター・ドライブ・ロードを車で一周する。西側のある
ポイントで車を降りてみる。雨は上がっている。アスファルト
の一本道が伸びているだけで、周囲は灰色の荒野が延々
と広がっている。遠くには白い煙がいたるところで上がって
いる。草や木は1本も見えない。エンジンを切るとまったくの
無音の世界。これまでに一度も見たことも感じたこともない
不思議な空気感。地獄の入口にも月面にも見えるが、多分、
地球が誕生した時の風景に一番近いのではないかと思う。
後続の車が来るまでの少しの間“地球のいちばんはげた
場所”という唄(by友部正人)を想い浮かべていた。

2002 / 1 / 27 ( sun )
あまりに長い一日。 晴れ〜曇り


 結局、眠らないまま支度をして空港へ。成田経由で夕方、
ホノルルに飛ぶ。成田のユナイテッド航空の係員は、どういう
風の吹き回しかビジネスクラスにアップグレードしてくれた。
これで7時間のフライトも楽勝と思っていたが、それは間違い。
初めてのビジネスクラスで、パーソナルテレビに旨い酒に
豪華な食事、アメニティキットと、エコノミーでは縁のない
いろいろなモノが目の前に次々に登場したため、ほとんど
眠れなかった。
 同じ日の午前6時過ぎホノルル着。10時過ぎのアロハ航空
に乗り換えてハワイ島のヒロへ。空港でレンタカーを借りて、
昼過ぎに、ドルフィンベイホテルにチェックインする。小さいが
沢山の緑に囲まれた美しい宿。一眠りしたいところだが、
一度眠ると起きるのは明朝になりそうだったので、そのまま
街に出る。
 ヒロはハワイ島の東側にある小さな街。だが、街の大きさ
はハワイ諸島でホノルルに次ぐという。キラウエア火山への
ゲートウェイという以外はとりたたて見どころもない。ただ、
日系の移民が多く暮らす街らしかった。日曜日ということも
あるのか、街はとても静か。多くが1900年代初期に作られた
ダウンタウンの建物は、軒並みクローズ。倒壊寸前とは言わ
ないが、かなりボロボロといった感じ。
 午後3時前、ヒロ本願寺へ。今日は、この地で一昨年亡く
なった、ロックミュージシャンどんとの3回忌の法要&ライブ
が行なわれる。本願寺には、アマナ、ディンカドゥンク、桑名
晴子らの音楽仲間や日本からのファン、地元の歌手のアリ
シア・ローレルらが集まった。祭壇の中央には遺影。それを
囲むように、色とりどりの花が供えられた。
 住職による法要のセレモニーが終わると、アリシア・ローレル
の唄をバックに焼香。続いてアマナのステージ。音を聞き
つけた地元の人も大勢集まってきた。100人前後はいたかも。
どこにも属さないアマナが紡ぐ音は、ハワイ島でも大ウケ
だった。楽器持参の地元のミュージシャンも加わって、楽しい
セッションが続いた。

 本願寺でのライブの後は島の南東端のリゾートでのライブ。
所謂ニューエイジ系の宿で、会場はその中にあるレインボウ
ルーム。瞑想などにつかわれそうな板張りの広い温室の
ようなところ。一緒になってPAをセッティングする。リハー
サルは簡単な音合わせだけ。こんな人里離れた場所に一
体どれだけの人が集まるんだろうと思っていると、暗闇から
湧いてくるように人が集まってきた。来た時には気づかなかっ
たが、かなりの人が宿泊しているらしかった。8時過ぎには
客席もいっぱいになって、本番に突入。ここでもアマナの
ステージは大ウケで、踊り出す人も出るような盛り上がり
だった。アマナの後もステージは続くようだったが、あまり
の睡魔に先に失礼した。
 自宅で原稿を書いていた時間と、飛行機の中、2つの
ライブ。時差があるとはいえ、これがすべて同じ一日とは
思えなかった。

2002 / 1 / 26 ( sat )
出発前日。 曇り


 朝からガイドブックのクリーニング(確認作業)に追われる。
明日からハワイに行く ので、今ある仕事はとりあえず、片を
つけないといけない。BGMには「島時間 〜Island Time 〜」
がリピートで流れている。こうしていると、言葉が100%わか
ら ない僕でも、少しずつ音楽が身体に入ってくる。
 昼前、クリーニングが一段落して、 さらにFM沖縄の番組
の原稿を書き終える。
午後、CDのジャケット撮影にやってきた大島保克、ビクター
のS氏、カメラマンのS 氏と、パレットくもじ9階のそば屋で会う。
アルバムは基本的に一発録りだったと聞 き驚く。沖縄で
CD発売記念ライブは5月25日、リウボウホール。大島、
笹子重治(ギ ター)、武川雅寛(ヴァイオリン)、三沢泉(パー
カッション)。オールスターキャスト でお届けします。
 夕方、カメラマンKと久茂地の居酒屋「古酒工房」へ。取材。
取材の後で撮影した 料理をすすめられることも多いが、
1日に何軒も回る日は、後半に気分が悪くなるこ とも多い。
でも今日は1軒だけなので、てびちの唐揚げ、ゴーヤー
チップス、鴨トロ の手まり寿司をいただいた。空港からの
タクシーは何故態度が悪いのかという話題で 盛り上がる。
ホントに何故?
 夜、「カラカラ」の原稿を上げてメールを送って一段落。
ハーベストのホームペー ジを見ると思いのほかアクセス
が増えていて驚く、2月3日までいないので、diaryに 手を
つけてみることにした。
 タイトルの「33RPM」は、レコードの回転数のことで、
revolution per minutesの 略。意味はないです。

2002 / 1 / 25 ( fri )
ラモスと「島時間〜Island Time〜」 曇り


 大島保克のニューアルバム「島時間〜Island Time」(4月
24日発売/ビクターエン ター)のサンプル盤が届く。出来
たてのCDから流れ出てくる音は、身体の芯に響いて くる
ように心地いい。そこに流れるのは、まさに島のゆる〜い
時間だ。大島の唄と三 線、笹子重治(ショーロクラブ)の
ギター、武川雅寛(ムーンライダーズ)のヴァイオリ ン、三沢
泉のパーカッション、上地等(ビギン)の鍵盤。すべての音が
しなやかに溶け 合って、大島しか持ちえない世界をさらに
チューンナップしている。
 全10曲中、新曲が7曲。民謡と同様にオリジナルの作品
を大切にする大島の姿勢は 貴重なものだ。過去から、現在、
未来へと流れる時間の中で、伝統をふまえつつ明日 へと
つながる音楽を独自に生み出す大島の活動は、もっともっ
と評価されるべきだと 思う。でも、このアルバムが世に
出れば、彼の周囲の状況も大きく変わるのではない
だろうか。とにかく素晴らしい。
 午後、東京のイベンターの人から連絡が入る。有名な外人
ミュージシャン「D」の ライブを沖縄でできないかという相談。
うまくいけば、4月上旬に実現するかもしれ ない。
 夕方、フリーライターのI氏より、沖縄にいると電話。1年半
ぶりなのだそうだ。何 かネタはないか尋ねられて、かりゆし
クラブを紹介する。うまくいけば2年後にJ2昇格。ラモスが
テクニカル・ディレクターで現役に復帰しているし、今から
追いかけら ば結構面白いと思うのだが。



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